各セグメント売上好調ながら、原材料費の高騰や円安によるコスト増の影響を受け増収減益となったマルハニチロのQ3決算を見てみた件

2/12 , 2018

H30年3月期Q3業績(前年同期比増減)
売上高   7083億9800万円(4.9%)
営業利益  219億9100万円(-13.7%)
経常利益  251億100万円(-4.7%)
純利益   157億200万円(-5.8%)

通期予想に対する進捗率
売上高  77.8%
営業利益 91.6%
経常利益 91.3%
純利益  101.3%

マルハニチロ

昨日見たニチレイも同じでしたが、増収減益の着地なっています。ニチレイと同じ理由なのかなと思いなが中身を見ていきたいと思います。進捗率に関しては当期純利益がQ3で100%を超えている状態で、営業・経常も9割超えとなっているので、もしかすると期初に予想していたよりコスト増にはなっていないのかな、なんてことも思いました。(予想よりコストがかからなかったのか利益率のいいものが売れたのか何が要因なのかは気になるところです。)はじめにセグメント別の業績を見ていきます。

【漁業・養殖事業】
売上高 : 294億3300万円(+4.4%)
営業利益 : 22億6700万円(+19.3%)
=>漁業における魚価の上昇及び養殖事業における出荷増により増収となり、カツオの魚価高や国内外の好調な漁獲により漁業の利益率が改善したことで増益となりました。

【商事事業】
売上高 : 3706億1600万円(+4.7%)
営業利益 : 54億6200万円(-30.8%)
=>商事事業は水産商事、荷受、畜産商事、業務用食品に分かれています。「水産商事」は、主要魚種の多くが高値圏にある中、冷凍魚・エビなどを中心に原料・加工品の販売が好調に推移したものの浜値高や円安による調達コスト増の影響もあり増収減益。「荷受」は、鮮魚・冷凍魚ともに単価高が続く中、天候不順に起因する不漁も影響し、集荷面では引き続き苦戦、販売面も単価高から全般的に丁重で利幅の取りにくい状況が続き減収減益。「畜産商事」は、牛肉、豚肉、鶏肉、加工品の取扱数量増加の一方で加工品、鶏肉、飼料原料の利益率低下により増収減益。「業務用食品」は、コンビニ、外食向けなどを中心に販売が堅調に推移し増収となったものの、原料コスト上昇に加えマグロ加工事業の苦戦が影響し減益となりました。

【海外事業】
売上高 : 1216億1600万円(+10.2%)
営業利益 : 59億4600万円(-17.7%)
=>北米は北米鮭鱒の生産増、カナダズワイガニの取扱量増加、欧州水産物販売会社の販売が堅調に推移したものの、アメリカ、ベーリング海のズワイガニ生産減、冷凍鱒の相場下落により増収減益。その他の地域(中国・タイオセアニア)では豪州漁業会社の漁獲物販売、タイで製造する水産冷凍食品の欧米向け輸出及び日本からの水産物・食品輸出が増加したものの、タイで生産するペットフードの原材料価格高騰などにより増収減益となりセグメント全体でも増収減益となりました。

【加工事業】
売上高 : 1646億7100万円(+2.1%)
営業利益 : 51億200万円(-13.7%)
=>「海底用冷凍食品」は麺、米類などの主食系商品などの販売増により増収となったものの、新規設備投資の償却増による影響で減益。「家庭用加工食品」は、缶詰が前年の震災需要の反動によって減収となったものの、フィッシュソーセージなどの販売が好調であったことに加え原料コストや生産性改善により増収増益となりました。「業務用食品」は、介護食、コンビニなどの取り組み強化に加え、自社工場製品の販売伸長により増収となったものの、原料高や円安による調達コストの増加などが影響し減益となりました。「化成」は、健康食品の輸出減少のほか、鮭不漁に伴う原材料不足でプロタミン・DNAの販売を調整したこともあり、売上は前年並みながら、引き続き機能性表示食品制度を追い風としたDHA・EPAの販売が好調に推移したことで増益となりました。ゼグメントとしては増収減益でした。

【物流事業】
売上高 : 120億9700万円(+2.2%)
営業利益 : 14億9500万円(+2.3%)
=>前期に稼働した物流センターに係る減価償却費の増加や電力料等のコスト上昇があったものの、冷蔵保管事業、輸配送事業共に貨物の取扱数量が増加し堅調に推移したことにより増収増益となりました。

やはり原材料費の高騰だったり円安による調達コスト増が減益の要因登場しています。2社しか見てませんが食品系は同じような問題を抱えているんだなと。ニチレイの時にも書きましたが、コスト変動による業績影響を軽減できる何かを考えていきたいしあったほうがいいだろうなと思います。

参考までにニチレイの決算まとめを
各事業好調で全セグメント増収ながら、原材料調達のコスト増などにより「加工食品」「水産」「畜産」が減益となり全体で増収減益となったニチレイのQ3決算を見て見た件

2018/2/9現在
証券コード : 1333
株価 : 3275円
時価総額 : 1724億円

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