多くの事業で利益率改善、2桁増収増益でQ3売上高1兆円超えとなった信越化学工業のQ3決算を見て見た件

1/27 , 2018

2018年3月期Q3業績(前年同期比増減)
売上高  1兆611億円(15.1%)
営業利益 2433億3000万円(34.4%)
経常利益 2502億3800万円(35.2%)
純利益  1733億3200万円(28.2%)

通期予想に対する進捗率
売上高  74.7%
営業利益 75.3%
経常利益 74.7%
純利益  76.4%

信越化学工業

2桁増収増益となり、Q3売上高は1兆円超えとなりました。6事業のうち4つの事業が2桁増収増益。残りの2つの事業は売上こそ1桁増収でしたが営業利益は2桁増益でした。事業ごとの業績を見ていきます。

塩ビ・化成品事業
売上高 : 3650億100万円(+18.4%)
営業利益 : 651億8900万円(+47.1%)
=>増強した生産性を生かして北米内外への積極的な販売により高水準の出荷が継続できたことで業績が大きく伸びたようです。また、国内・欧州拠点とも堅調に推移し利益に寄与したとのことでした。

シリコーン事業
売上高 : 1530億2600万円(+14.7%)
営業利益 : 384億5200万円(+21.7%)
=>国内では化粧品向けや車載向け、電子機器向けの出荷が堅調に推移、海外ではアジア向けをはじめとする汎用品、機能製品が好調でした。

機能性化学品事業
売上高 : 882億2400万円(+7.6%)
営業利益 : 194億600万円(+14.4%)
=>セルロース誘導体は建材用製品、医薬品用製品及び塗料用製品が底堅く推移、ポバール製品も総じて堅調な出荷を継続しました。

半導体シリコン事業
売上高 : 2255億1200万円(+21.2%)
営業利益 : 662億4400万円(+67.6%)
=>旺盛な半導体デバイス需要に牽引され、全ての口径で高水準な出荷が継続しました。ちなみに全ての事業の中で最も利益率が改善したのはこの事業でした。8.2ポイント改善しています。

電子・機能材料事業
売上高 : 1541億9300万円(+11.0%)
営業利益 : 458億200万円(+10.6%)
=>希土類磁石はハイブリッド車をはじめとする自動車向けや産業機器向けが好調、フォトレジスト製品は複数の材料が伸長、また、マスクブランクスも堅調に推移。光ファイバー用プリフォームは中国での新たな抗弁会社の生産も寄与し販売を伸ばしました。LED用パッケージ材料も堅調な出荷でした。

加工・商事・技術サービス事業
売上高 : 751億4100万円(+2.0%)
営業利益 : 83億4600万円(+13.5%)

ざっと各事業の業績を見て見ましたが総じて利益率が改善しているなといった感じを受けました。

多分、信越化学工業の決算を読むのは2回目か3回目なんですが、製品名を見てもよくわからないものが多いということで調べて見ました。

セルロース誘導体 : セルロース(食物繊維の主成分で水に溶けない)の分子の一部を入れ替え、水に溶けるものにしたもの。医療用、ホディーソープやシャンプー壁材の押し出し形成などに使われているようです。

ポバール製品 : 構成繊維のビニロンの原料として生産が開始された水溶性の合成樹脂。フィルムの原料や接着剤などに使われています。

重要指標なので、公表されることはないと思いますが、設備稼働率みたいなのがわかると、どれくらいの稼働率でどれくらいの利益率になるのかがわかるのでできることなら見て見たいなと思いました。

最後に、営業外損益ですが、受取利息・配当金と持分法による投資利益の増加により営業外収益はプラス、営業外費用は固定資産除却損が増えたものの、その他が大きく減少したことで、営業外費用は前年より改善していました。
(特別損益の計上はありません)

2018/1/26現在
証券コード : 4063
株価 : 12510円
時価総額 : 5兆4056億円

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