【新規上場案件】筆頭株主は従業員持株会、佐川急便を傘下に持つSGホールディングスの新規上場申請のための有価証券報告書を見てみた件

11/24 , 2017

今回は12月中旬に上場する、佐川急便をグループの中核企業として持っているSGホールディングスを見ていきます。今年は運送大手企業で運賃の値上げなどあり、注目の集まっていた業界の1つなのかなと思います。飛脚宅急便などを含むデリバリー事業に関しては競合のヤマトの数値も見て見ます。

はじめに企業情報から

設立年月日 : 2006年3月22日
代表取締役 : 町田公志
本店所在地 : 京都府京都市南区上鳥羽角田町68番地

IPOの情報は以下の通りです。

上場日 : 2017年12月13日(他企業の同日上場3社)
証券コード : 9143
市場 : 未定
想定発行価格 : 1580円
時価総額 : 5059.1億円(上場時発行済株式総数を元に計算)
証券会社 : 大和証券/三菱UFJモルガン・スタンレー証券/SMBC日興証券/みずほ証券/野村証券

直近の通期業績は以下の通りです
H29年3月期業績(前年同四半期比増減)
営業収益   9303億500万円(-1.4%)
営業利益   865億7100万円(-3.4%)
経常利益   512億800万円(-2.6%)
純利益    324億5700万円(-7.0%)

セグメント別業績
デリバリー事業
営業収益 : 7381億8600万円(+2.3%)
営業利益 : 396億4700万円(+3.2%)

ロジスティクス事業
営業収益 : 1104億7100万円(-3.2%)
営業利益 : 7億8600万円(-27.9%)

不動産事業
営業収益 : 175億1300万円(-63.2%)
営業利益 : 51億4600万円(-49.8%)

その他事業
営業収益 : 641億3400万円(+6.8%)
営業利益 : 57億400万円(+14.4%)

デリバリー事業の商品別取扱個数
飛脚宅急便 : 12億1800万個
その他 : 5800万個
合計 : 12億7600万個

直近業績は以下の通りです。
H30年3月期Q2業績(前年同四半期比増減)
営業収益   4814億8500万円
営業利益   289億5000万円
経常利益   293億7700万円
純利益    166億5900万円

セグメント別業績
デリバリー事業
営業収益 : 3830億100万円
営業利益 : 222億1700万円

ロジスティクス事業
営業収益 : 566億2700万円
営業利益 : 6億6400万円

不動産事業
営業収益 : 78億6300万円
営業利益 : 40億1900万円

その他事業
営業収益 : 339億9400万円
営業利益 : 30億4400万円

デリバリー事業の商品別取扱個数
飛脚宅急便 : 6億900万個
その他 : 3000万個
合計 : 6億3900万個

直近の通期業績は前年度比減収減益となりましたが、直近のQ2の業績を見ると単純に2倍してみると前年度の業績を上回りそうな感じがします。デリバリー事業の取扱個数は前年度のほぼ半分くらいですが、おそらく年末年始には他の時期とは違う増え方をすると思いますし、先日(11月21日)から運賃等改定(値上げ)があったので単価も上がりますし何もなければ増収増益でしょうし、値上げが下半期からなので来年度はフルで改定後運賃になるので増収増益になるのかなと思ったりしています。あくまで何もなければですが。

それぞれの事業についてですが、まずデリバリー事業は佐川急便が含まれる事業で、他に大型家具・家電・事務機器の設置輸送サービス、個人・企業の引越し移転、納品代行を行なっており今年の4月から電報類似サービス事業をヒューモニー社より譲受けています。

ロジスティクス事業はそのままです。クライアントの事業などに合わせたロジスティクスサービスを提供しています。

不動産事業は、不動産管理・開発、資産活用に加えSGAM投資法人(SGホールディングスグループの物流施設を主な投資対象とする非上場オープンエンド型私募リート)の運用を行なっています。

その他事業では、自動車の整備サポート、システム開発、代金引換サービスを中核としたファイナンス、ゴルフ場運営などを行なっています。

せっかくなので、ヤマトホールディングスの直近のQ2業績も見てみます。

H30年3月期Q2業績(前年同四半期比増減)
営業収益   7298億200万円(3.3)
営業利益   -128億8700万円(赤字転落)
経常利益   -126億円(赤字転落)
純利益    -120億8700万円(赤字転落)

まず、赤字になっていることについてですが、未払い残業代の一時金として200億円以上を計上していることによるものです。宅急便などのデリバリー事業の業績は以下の通りです。

デリバリー事業
営業収益 : 5667億4900万円(+2.1%)
営業利益 : -273億4300万円
宅急便個数 : 9億3000万個(+3.6%)
クロネコDM便 : 7億5000万個(-1.2%)

佐川同様ヤマトも宅急便の個数は増加しています。デリバリー事業の営業収益としてはやはりヤマトの方が大きいです。ヤマトの方が1837億円程度多いです。

事業と関係あるといえばあるんですが、結構色々なところの株式を持っていました。全て保有目的は取引関係の維持・発展とのことでした。

特定保有株式(貸借対照表計上額 )
フューチャー : 200万株(17億6800万円)
三菱UFJ FG : 68万8000株(5億2200万円)
三井住友FG : 9万4500株(4億600万円)
ほくほくFG : 13万300株(2億4900万円)
広島銀行 : 38万株(1億9200万円)
京都銀行 : 11万株(9800万円)
西日本FHD : 8万株(9400万円)
第一生命HD : 3万1200株(6900万円)
関西アーバン銀行 : 2250株(300万円)

フューチャーは2009年にまだフューチャーアーキテクトだった時代にIT及びデジタルネットワークを基盤とした戦略的提携ということで資本業務提携をしています。企業が保有している株式の状況をこれまで見てこなかったので、多いように感じてヤマトHDの方も見て見ました。ヤマトはもっと保有している企業が多かったです。ヤマトは主に金融機関ではない法人が多いです。営業取引関係の維持発展を目的とした、アステラス製薬・丸井グループ・三越伊勢丹・J.フロントなどや業務提携関係の維持発展のためのANA・日本郵船・セイノー・日本通運などでした。

最後に大株主の状況です。

1.SGホールディングスグループ従業員持株会 : 27.03%
2.新生興産 : 11.83%
3.公益財団法人佐川美術館 : 7.56%
4.栗和田榮一 : 5.00%
5.三菱東京UFJ銀行 : 4.67%
6.三井住友銀行 : 3.94%
6.三井住友海上火災保険 : 3.94%
6.住友生命 : 3.94%
9.佐川印刷 : 3.53%
10.損保ジャパン日本興亜3.19%
(人名は全て敬称略)

筆頭株主は従業員持株会でした。上位の株主の多くは法人で2位の新生興産は佐川家の資産管理会社でした。

SGホールディングス HP
新規上場申請のための有価証券報告書
新規上場会社概要

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