【新規上場案件】飲食業界に特化した人材紹介事業・求人広告事業などを展開するクックビズの有価証券報告書を読んでみた件

11/13 , 2017

10月末から続いていた決算集中期ですが、今週の14日を最後にひと段落するということで、久しぶりに新規上場企業を見ていきます。今回は11月末に上場するクックビズです。知っていた会社だったので、特に関係はないんですが、ちょっと嬉しいですね。飲食業界に特化した求人サービスを提供している企業です。「人材紹介事業」と「求人広告事業」の主に2つの事業を行なっています。

はじめに企業情報から

設立年月日 : 2007年12月10日
代表取締役 : 藪ノ賢次
本店所在地 : 大阪府大阪市北区芝田2-7-18

IPOの情報は以下の通りです。

上場日 : 2017年11月28日(他企業の同日上場2社)
証券コード : 6558
市場 : 東証マザーズ
想定発行価格 : 2070円(仮条件は2070~2250円)
時価総額 : 43.7億円(上場時発行済株式総数を元に計算)
証券会社 : 大和証券/野村証券/SMBC日興證券/SBI証券/エース証券
使途 : 1.オフィス移転に関する設備資金及び差入保証金 2.広告宣伝費 3.借入金返済並びに事業拡大に伴う人件費

直近の通期業績は以下の通りです
H28年11月期業績(前年同四半期比増減)
売上高    12億3254万円(78.1%)
営業利益   5661万円(52.6%)
経常利益   7530万円(19.1%)
純利益    5190万円(-12.8%)

セグメント別業績
人材紹介事業
売上高 : 8億6551万円(+78.1%)
営業利益 : 1億3635万円(+105.4%)

求人広告事業
売上高 : 3億6442万円(+108.1%)
営業利益 : 6287万円(+19.2%)

その他事業
売上高 : 261万円(+18.2%)
営業利益 : -5166万円(赤字拡大)

直近業績は以下の通りです。
H29年11月期Q3業績(前年同四半期比増減)
売上高    14億8038万円
営業利益   1億7309万円
経常利益   1億8295万円
純利益    1億1659万円

セグメント別業績
人材紹介事業
売上高 : 9億7233万円
営業利益 : 2億1299万円

求人広告事業
売上高 : 4億9584万円
営業利益 : 6352万円

その他事業
売上高 : 1220万円
営業利益 : -1080万円

主要事業に触れる前に、その他事業ですが、H28年11月期と直近Q3では事業内容が異なっています。前者については、「ファームビズマーケット」という事業でしたが、定型さんちの開拓が想定より進まず提携商品数が伸び悩む中で購入検討を行うお店も見込み通りの開拓が進まなかったようで、今年の2月末をもってサービスを終了しています。直近のQ3のその他事業は、昨年12月から展開している「クックビズフードカレッジ」という飲食業会で働く人向けの研修事業になっています。

人材紹介事業と求人広告事業ですが、Q3時点で直近の通期業績を上回る数値となっています。人材紹介事業では、コンサルタントを介して自社サイトに登録された求職者を紹介する「人材紹介サービス」(成功報酬制)、自社サイトの登録求職者に対して、企業が直接スカウトを行う「クックビズダイレクト」(成功報酬制)を提供し、求人広告事業では、「cook+biz」(期間課金+優先表示等のオプションサービス)を提供、正社員採用広告を主体としていて、アルバイト採用広告も強化を図っています。「cook+biz」のPV数ですがH28年11月期で1587万8331PVで前年同期比69.9%増でした。

全然詳しくないし、飲食業界の企業を多く見ているわけではないので、完全にど素人の考えですが、飲食業界に特化した求人系のサービスってすごく伸びるんじゃないかと思っています。理由ですが、飲食サービスは離職率が高いということです。採用しても辞めるからまた採用する。だから、1店舗が採用する回数も他業界に比べ多くなるんじゃないかという考えからです。ちなみに厚労省の「平成28年雇用動向調査結果の概況」によると産業別離職率は、宿泊業・飲食サービス業が全業界ダントツトップの30%で離職率2位の業界を10ポイント近く離してダントツです。なので、業界に特化しているからこそできるような他のサービスにはできないことができる的な他とは違う体験を提供できれば定期的な利用を見込めるのではないかと。一方で、大きな飲食チェーンなんかの求人は今後減る可能性もなくはないのかなと思っています。たまに見る飲食店の決算短信にはほぼほぼ「人件費が高騰している」と書いてあります。できることなら人件費を下げたいと思っているはずです。そうなると、今以上に人を割かなくてもできるオペレーションを考えたり、今以上の機械化(例えばレジなんかは別に人がやらなくてもいいし、他にも色々できると思います。)だったりロボットの導入みたいなことが出てきても不思議ではないので、そうなれば影響がないとは言えなくなるんだろうなと思うんですが、導入コストもそれなりにかかる気がするのである程度の規模がないお店はそう簡単にそうならないのかなという気もしなくはないです。

最後に大株主の状況です。

1.藪ノ賢次 : 55.58%
2.ジャフコ・スーパーV3共有投資事業有限責任組合 : 15.16%
3.藪ノ郁子 : 13.95%
4.SMBCベンチャーキャピタル1号投資事業有限責任組合 : 5.20%
5.生田亮人 : 3.94%
(人名は全て敬称略)

藪ノ賢次氏は代表取締役、生田亮人氏は取締役です。藪ノ郁子は代表取締役の奥様で役職員ではありません。その他はベンチャーキャピタルで6位以下は従業員持株会と個人でした。

クックビズ HP
新規上場申請のための有価証券報告書
新規上場会社概要

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