売却を進めるメモリ事業が売上・利益ともに牽引し増収大幅営業増益(四半期純損失)となった東芝のQ2決算を見て見た件

11/9 , 2017

H30年3月期Q2業績(前年同四半期比)
売上高    2兆3862億900万円(5.1%)
営業利益   2317億6800万円(148.7%)
税引前純利益 2750億500万円(323.2)
純利益    -497億8500万円(赤字転落)

通期予想に対する進捗率
売上高    48.0%
営業利益   53.9%
税引前純利益 68.8%
純利益    赤字予想
東芝

増収大幅営業増益でした。あまり喜べないようなことな感じがするんですが、売却を進めているメモリ事業がとても好調だったようで、増収大幅営業増益となりました。各セグメントの数値を見ていきます。

エネルギーシステムソリューション
売上高 : 4330億円(-4%)
営業利益 : -40億円

インフラシステムソリューション
売上高 : 5521億円(-2%)
営業利益 : 27億円(-75.9%)

リテール&プリンティングソリューション
売上高 : 2478億円(ほぼ横ばい)
営業利益 : 113億円(+73.8%)

ストレージ&デバイスソリューション
売上高 : 9720億円(+22%)
営業利益 : 2358億円(+201.1%)

インダストリアルICTソリューション
売上高 : 1187億円(+7%)
営業利益 : -19億円

その他
売上高 : 2407億円(-8%)
営業利益 : -91億円

消去
売上高 : -1781億円
営業利益 : -30億円

ストレージ&デバイスソリューションが最も売上と利益を増やしました。将来的に好調のメモリがなくなって何を柱にして立て直していくのかきになるところです。各事業ですが、エネルギーシステムソリューションは、火力・水力発電システムは増収となったものの、原発システム、送変電・配電システム等の減収に加え、ランディス・ギア・グループの株式上場による連結除外の影響により全体として減収、原発システム、火力・水力発電システムが悪化したことで赤字となりました。

インフラシステムソリューションは、産業システムが増収だったものの公共インフラ、ビル・施設が減収になったことで減収減益となりました。

リテール&プリンティングソリューションは、リテール、プリンティング共に堅調に推移したもののリテール事業子会社の売却の影響により売上高は前年同期比ほぼ横ばいとなりました。営業利益は両事業とも増益だったため増益となりました。

ストレージ&デバイスソリューションは、メモリの大幅増収に加えHDD、デバイスなども増収であったため大幅増収、HDDは前年同期とほぼ同水準の営業利益だったものの、メモリの大幅増益に加えデバイスなども増益となった結果、大幅増収となりました。

インダストリアルICTソリューションは、官公庁向けのライセンスビジネス、システム案件、IoT・AIビジネスが好調だったため増収となりましたが、一部案件や構内通信システム事業の構造改革の影響により悪化しました。

なお、相変わらず債務超過(株主資本 : -6198億円)を継続している状態です。

この上期最も売上と利益を伸ばしたストレージ&デバイスソリューションですが、このうちメモリ単体が占める割合は、売上高の57.8%に当たる5618億円、営業利益の86.9%に当たる2050億円なので、ストレージ&デバイスソリューションからメモリがなくなると売上が半分以上、営業利益はほとんどなくなるという状況になります。
全体の業績で見ても売上高の23.5%で営業利益の88.5%なので、業績としてはメモリに次ぐ強力な稼ぎ頭がいるわけでもなく割と苦しそうな感じがします。

2017/11/8現在
証券コード : 6502
株価 : 313円
時価総額 : 1兆3263億円

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