半導体システム機器と自動車計測システム機器の増益が業績を牽引 好調なものが不調なものを補い増収増益となった堀場製作所のQ3決算を見て見た件

11/7 , 2017

H29年12月期Q3業績(前年同四半期比)
売上高   1322億8900万円(13.2%)
営業利益  146億1200万円(37.1%)
経常利益  143億5000万円(38.8%)
純利益   107億8500万円(48.1%)

通期予想に対する進捗率
売上高    69.6%
営業利益   63.5%
経常利益   65.2%
純利益    71.9%
堀場製作所

最近とあるきっかけで、堀場製作所というよりは厳密には創業者の堀場雅夫さんに興味を持って、そのからみで今回決算を取り上げて見ました。名前だけ知っている、または名前自体も初めって知ったという方もいなくはないと思うのでざっくりと事業を説明すると、自動車の研究開発、プロセスと環境の計測、生体外の医療診断、半導体製造・測定といった科学研究開発や品質測定などの分野で機器やシステムを提供している企業になります。1945年に創業者の堀場雅夫さんが京都帝国大学(現 : 京都大学)理学部在学中に堀場無線研究所を創業し高精度のpHメーターの開発に成功し1953年に堀場製作所を設立しました。とりあえず、セグメント別の業績を見ていきます。

自動車計測システム機器部門
売上高 : 453億6300万円(+15.1%)
営業利益 : 22億8300万円(+3523.8%)

環境・プロセスシステム機器部門
売上高 : 120億3400万円(+1.9%)
営業利益 : 4億2200万円(-62.4%)

医用システム機器部門
売上高 : 185億2000万円(-6.3%)
営業利益 : 12億3600万円(-44.4%)

半導体システム機器部門
売上高 : 385億9600万円(+39.0%)
営業利益 : 111億6300万円(+56.1%)

科学システム機器部門
売上高 : 177億7300万円(-2.0%)
営業利益 : -4億9200万円(赤字転落)

今期は増収増益となっていますが、全てのセグメントが増収増益なわけではなく、減収減益のセグメントもあり、他のセグメントのマイナスを他のセグメントのプラスがカバーした結果の増収増益でした。営業利益の増加額としては半導体システム機器が前年同期比+40億円以上となりました。幅としては自動車計測システム機器部門が前年同期の36.2倍の利益となりました。

セグメントの状況ですが、まず自動車計測システム部門は日本や欧州において排ガス測定装置や自動車計測機器の販売が増加したことで増収増益となりました。前年同期から利益が大きく伸びましたが、前年同期は円高の影響による売上の減少に加え工場の本格稼働による償却費等の増加がありました。

環境・プロセスシステム機器部門は、アメリカにおいて事業が低調に推移したものの日本や中国において発電所や工場向けに煙道排ガス分析装置などの販売が堅調に推移し増収となったものの、アメリカでの減収に加えアジア向けでの収益率低下により大幅減益となりました。

医用システム機器部門は、欧米において結球計測装置の販売が低調に推移し減収減益でした。

半導体システム機器は、半導体メーカーの高水準の設備投資を背景に半導体製造メーカー向け販売が大幅に増加したことで増収増益となりました。

科学システム機器部門は、大学向け等で分析装置の販売が低調に推移したことに加え、研究開発費用が増加したことで減収赤字転落となりました。

個人的には半導体システム機器に注目したいと思います。というのも、すでに言われていますが、今後IoT化などが進む中で半導体はなくてはならない存在です。半導体を作るには半導体製造装置が必要でその部品が必要になります。未来を考えた時に、売上高は現時点で堀場製作所の中では2番目ですが、将来的には会社の業績の牽引役になり得ると思います。なので早いうちから投資(設備・人など)を行なってより強くしていくのがいいような気がします。

2017/11/7現在
証券コード : 6856
株価 : 7120円
時価総額 : 3028億円

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