ネットインフラが好調で2桁増収ながら減益 仮想通貨マイニング事業に関する説明に多くの時間が割かれたGMOインターネットのQ3決算を見て見た件

11/6 , 2017

H29年12月期Q3業績(前年同四半期比)
売上高   1124億900万円(12.5%)
営業利益  119億8900万円(-7.6%)
経常利益  117億6800万円(-6.5%)
純利益   37億8400万円(-36.4%)

通期予想に対する進捗率
売上高    77.5%
営業利益   63.1%
経常利益   63.6%
純利益    47.3%
GMOインターネット

増収減益での着地となりました。Q2から変わっていませんが、利益系の進捗がQ3目安となる75%を下回っており、四半期純利益に関しては50%にも到達していないという状態です。最終利益に関しては、次の四半期での税負担軽減を見込んでいるとのことで、遅れているとの感じではないそうです。GMOインターネットグループの一部の企業(GMOペイメントゲートウェイ、GMOペパボ、GMOフィナンシャルHD(旧 : GMOクリックHD))に関しては直近の決算を別途まとめておりますので以下よりご覧ください。

各事業好調で売上高は80%近い増収ながら情報セキュリティ対策費の計上もあり最終利益は微増益となったGMOペイメントゲートウェイの通期決算を見て見た件

minneの流通総額が想定を下回り売上高を下方修正したものの「ロリポップ!」「カラーミーショップ」の利益率改善で各種利益は上方修正 増収296%増益となったGMOペパボのQ3決算を見てみた件

各事業好調で売上高は80%近い増収ながら情報セキュリティ対策費の計上もあり最終利益は微増益となったGMOペイメントゲートウェイの通期決算を見て見た件

まずはセグメント別の業績を見てみます。

インターネットインフラ事業
売上高 : 612億6000万円(+28.3%)
営業利益 : 59億7500万円(+20.7%)

インターネット広告・メディア事業
売上高 : 332億9000万円(+0.9%)
営業利益 : 7億3600万円(-32.0%)

インターネット金融事業
売上高 : 192億9600万円(-6.2%)
営業利益 : 59億7500万円(-24.0%)

モバイルエンターテイメント事業
売上高 : 7億3600万円(-57.6%)
営業利益 : -3億1200万円(赤字縮小)

インキュベーション事業
売上高 : 6億6100万円(+172.0%)
営業利益 : 2億8500万円(黒字化)

その他
売上高 : 10億2400万円(+654.8%)
営業利益 : 3億4800万円(赤字拡大)

調整額は割愛

ネットインフラが好調でした。中でも好調だったのが決済とアクセスでした。Q3単体の売上高は前年同期比+27.5%となっており、決済は+90.3%、アクセスは+38.2%でした。インターネットインフラの契約件数は前年同期比0.5%増の843万件となりました。

インターネット金融事業では、FXの取引高が減少したものの収益改善の効果が出ておりQ3単体売上高は前年同期比13.4%増となりました。営業利益は、GMOコインへの投資を行なっている影響がありQ3単体の営業利益は前年同期比で6.4%増となりました。詳細はGMOフィナンシャルHDの決算まとめをご覧ください。

インターネット広告・メディア事業はレギュレーション変更によりメディアが減収となったことに加え、広告は一部顧客の出稿減により前年並みとなったことでQ3単体売上高は3.8%減収、アドテク商材は伸長したものの既存メディア商材の落ち込みを補ず営業利益は31.5%減となりました。

モバイルエンターテイメント事業は、10月23日にGMOゲームポット、GMOゲームセンター、シンクラウドの子会社3社を吸収合併することが発表されました。組織再編によりコスト最適化、開発に集中できる体制を目指すとのことでした。モバイルエンターテイメントは、Q4に新規タイトルのリリースを予定しているとのことでした。

インキュベーション事業は、上場・未上場株式の売却益の計上したため大きく伸びました。

ほぼ毎四半期GMOインターネットの決算説明会を見ているのですが、多分今回初めて、決算概要の説明を取締役副社長の安田さんが行いました。会長兼社長の熊谷さんはグループ戦略の説明を行いました。

.shopの契約件数の進捗ですがQ3で前四半期比43.5%増となる33万件となりました。ECプラットフォームでの利用が進んでいるとのことでした。

また新銀行の設立についてですが、新社名は「GMOあおぞらネット銀行」となり、変更は2018年6月を予定し、開業時期は2018年7月を予定しているとのことでした。個人的な意見ですが社名が長いなと思いました。 海外展開の状態ですが、今四半期の海外売上比率は5.9%で売上は前年同期比35.4%増の22億4000万円となりました。

グループ戦略の中でも最も時間を割かれたのが、仮想通貨マイニング事業でした。仮想通貨マイニングの売上は以下のような式で計算されます。

新規発行量(1800BTC*/1日)×BTC価格×採掘シェア=売上
(BTC : ビットコイン)

今現在1BTCあたりの価格が80万円前後なので1日当たりのマイナー全体の受取報酬は14.4億円程度で年間5256億円となります。このうちシェアは10%程度を想定しているとのことでした。これに対し原価は以下のようになります。

電気代+機器+設備=原価

これに関しては電気代が安い地域を利用していること、機器に関してはチップの開発を行っていること、設備は寒冷な北欧に建設していることでコストの優位性を追求しているとのことでした。機器の部分のチップですが、共同開発しているものは同一性能のチップと比較して消費電力が56%以上の削減ができるとのことです。

今後の予定ですが、来年1月より既製品を活用したマイニングをスタートし、4月には共同開発チップでのマイニングを開始、下期には7nmの次世代チップの稼働を開始するとのことでした。事業の展開についてですが、自社マイニングを来年1月に開始し、2018年末にはクラウドマイニングとチップの販売を行っていく予定とのことでした。チップ販売に関してはICOを活用したトークンセールを検討中とのこと。

事業のリスクについてですが、以下のようなことを想定しているとのことでした。

1.競合の増加
=>環境は厳しいものの効率性の高さで優位性を確保

2.BTCレートの大暴落
=>原価の部分、安価な電気代などのコスト優位性が鍵。BTC価格が5万円程度にならない限り電源を落とす必要はなさそう

3.BTCの利用規制
=>発行量。利用者が多く国境がない点が強みに

4.マイニング手法の無効化・変更
=>マイナーが多く、変更前仕様の保護などが想定

仮想通貨マイニングの話がかなり多く語られ構想も見えてきてなかなか良い決算説明会だったと思いました。2018年はネット銀行開業や仮想通貨マイニング事業のスタートなど新しいことの多い年になりそうで楽しみです。

2017/11/6現在
証券コード : 9449
株価 : 1702円
時価総額 : 1965億円

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