【IPO案件】筆頭株主はカルチュア・コンビニエンス・クラブ 新規上場予定のファンクラブ等サービスを運営するSKIYAKI社の有価証券報告書を見てみた件

10/4 , 2017

10月に入りまして今年もそろそろ終わりそうな感じですね。今日は久々に新規上場企業を見ます。今回見るSKIYAKI社は、先日(とはいえもうじき1ヶ月)上場廃止の理由とかをまとめた記事に出てきたカルチュア・コンビニエンス・クラブが筆頭株主の企業です。カルチュア・コンビニエンス・クラブという社名にピンと来ない方にはTSUTAYAといえばわかっていただけるかもしれません。SKIYAKI社の事業内容としては「ファンクラブ」や「チケットの販売」「オリジナルグッズの作成・販売」などをやっています。「オリジナルグッズの作成・販売」についてはレビューを読んだだけなのでアレですが、GMOペパボ社のSUZURIに似ている感じがします。とりあえず各種データを見て見ましょう。

設立年月日 : 2003年8月13日
代表取締役 : 宮瀬卓也
本店所在地 : 東京都渋谷区道玄坂1-14-6(11月1日より左記住所に移転)

IPOの情報は以下の通りです。

上場日 : 2017年10月26日(同日上場なし)
証券コード : 3995
市場 : 東証マザーズ
想定発行価格 : 3400円(仮条件は10月5日決定)
時価総額 : 67.8億円(上場時発行済株式総数を元に想定価格で計算)
証券会社 : いちよし証券/岡三証券/極東証券/マネックス証券/東洋証券 他

使途 : 開発者の人件費/採用教育研修費/本社移転費用/資本提携・出資

直近の通期業績は以下の通りです
H29年1月期業績(前年同四半期比増減)
売上高    17億2172万円(+51.3%)
営業利益   1億4305万円(黒字化)
経常利益   1億3208万円(黒字化)
純利益    1億1589万円(黒字化)

内訳
・プラットフォーム事業
FCサービス
売上高 : 12億4864万円(+68.2%)
ECサイト
売上高 : 4億3399万円(+43.6%)
SKIYAKI TICKET
売上高 : 191万円(累計取扱金額 : 1.25億円)
SKIYAKI GOODS
売上高 : 223万円(+3608%)
その他
売上高 : 2292万円(-70.5%)

・その他事業
売上高 : 1201万円(-22.4%)

直近業績は以下の通りです。
H30年1月期Q2業績
売上高    11億9148万円
営業利益   1億3938万円
経常利益   1億3763万円
純利益    1億1588万円

内訳
・プラットフォーム事業
FCサービス
売上高 : 8億2214万円
ECサイト
売上高 : 3億3808万円
SKIYAKI TICKET
売上高 : 503万円
SKIYAKI GOODS
売上高 : 86万円
その他
売上高 : 2150万円

・その他事業
売上高 : 385万円

業績の内訳を見た感じ、FCサービスとECサービスが稼ぎ頭といった感じですね。FCサービスは主に音楽系アーティストや声優、アニメ、などのオフィシャルコンテンツの配信やライブ・イベントの会員先行チケット販売などが可能なシステムの提供及びサイト運営です。全体的にFCサービスを中心にシナジーのある事業で全体が構成されている感じです。その他事業の中には旅行・ツアー事業を展開している子会社もあり、FC(ファンクラブ)を運営しているアーティストのファンクラブツアーやライブ・イベント参加ツアーの企画・運営を行っています。FCをSKIYAKIで運営していくアーティストが増えたり、アーティストの人気が高まることで周辺のサービスも潤うような感じですね。どうでもいいですが、個人的にすごく好きな形です。

一方で気になることもいくつかあるので、先に株主の構成を見てから、その辺に触れたいと思います。

株主の状況
1.カルチュア・コンビニエンス・クラブ : 50.21%
2.株式会社Ararik : 11.95%
3.株式会社アミューズ : 7.28%
4.松嶋良治 : 5.93%
5.宮瀬卓也 : 5.72%

5位は代表取締役で4位はおそらくアドウェイズの採用や広報を担当する執行役員の方です。上位1~3位は企業が入っていて、過半数をカルチュア・コンビニエンス・クラブが保有しています。アミューズに関しては上場の売出で全て売却するんだと思います。筆頭株主のCCCの売出はありません。また同社へのロックアップもありません。

さて、気になるところなんですが、FCの運営を他社に任せるメリットはどの程度あるんでしょうか?勿論、小さい事務所だったりフリーで活動しているアーティストなんかの需要はあるんだと思います。でも、そうではないアーティストや事務所にとってはこのサービスを使う必要ってどの程度あるのかなというところが気になっているところです。例えば、現在SKIYAKIがFCを運営している中で有名なアーティストは「岡崎体育さん」「A応Pさん」があります。岡崎体育さんはレコード会社はソニーミュージックなんですが事務所には所属していないようでSKIYAKIを使う理由はわかります。またA応Pは、所属事務所がメンバーによってバラバラなようです。このようなアーティストの方はきっと今後も使ってもらえるサービスだと思います。また、まだ有名じゃないけど一定数のファンがいる地下アイドルの方々や、キングオフコントにも出ていましたがフリーで活動している芸人の方とかはいいかもしれません。しかし、例えば超有名なアーティストがこのサービスを利用してファンクラブを作るかといえばおそらく、自分の事務所の運営の元でファンクラブを作るだろうし、あるとしたら、事務所丸ごとをSKIYAKI社のクライアントとする場合があればそういう時なのかなと思います。なのでいい言い方をすれば、誰かのFCに業績が極度に依存することはないと思いますが、大きな会員数作り出すであろうアーティストがSKIYAKIでFCを運営することもないのだろうといった感じです。
そう思う最大の理由は3位の株主に入っているアミューズのFCはアミューズが運営しているからです。もしかするとまだ有名でないアーティストはSKIYAKIでFCを運営しているかもしれません。(数が多くてめんどくさいので見てません。)出資していながらアミューズの有名アーティストのFCがアミューズで運営されていることを考えれば少なくとも有名になってくると他社に任せるメリットはないんだろうと思います。(例えば、サザンや福山雅治さん、ポルノグラフィティなどはアミューズがFCを運営)また、仮に無名であればSKIYAKIでFC運営をするメリットがあるとして、初期はSKIYAKI、有名になったら自社FCという流れになってくるとしたら、それはそれでSKIYAKIにとっては嬉しくないことなんじゃないかと思います。例えば無名時代はどこの事務所にも属さず(属せず?)SKIYAKIで運営するけど有名になって所属事務所が決まった時点でSKIYAKIを卒業して所属事務所のFCにするとか、そんな感じになってきても不思議じゃないんだろうなと。そうなってくるとSKIYAKIがターゲットにできるのは「無名過ぎず有名過ぎず」「事務所に属していないか、メンバーがバラバラの事務所に所属している」この2つに当てはまるアーティストに限られるのかなと思います。このそうって実は結構いる気がします。一方で1アーティストで大きな売上を上げる訳でもないと思うので業績を伸ばすには数を増やすことが必要なんだろうと思います。というのも有名になって大きくなると売り上げも増える訳ですが、SKIYAKIを使わなくなる可能性もあると思うので。
ちなみに、H29年7月末におけるSKIYAKI EXTRAを利用して運営されるFC及びECサービス数は356サービス(+10.9%)で総登録会員数は118万人(+20.0%)です。総登録会員数118万人と言われるとピンとこないかもしれないので比較対象として「嵐」のFC会員数は2016年に200万人を突破、またSMAPは2016年に102万人だったとのことで、総登録会員はSMAPより多く嵐より少ないという感じ。単純に計算すると以下のうような数字になります。

通期業績における数値(プラットフォーム事業)
1会員あたりの売上 => 約1449円
1サービスあたりの売上 => 約480万円

単純計算ですがこんな感じになります。実際はプラットフォーム事業の場合、サイト開設以降にサイトから発生する収益をあらかじめ決められた料率で分配する方式を採用しているようで、この他にイニシャルフィーがかかることはないようです。

SKIYAKI HP
SKIYAKI 新規上場申請のための有価証券報告書
SKIYAKI 新規上場会社概要
是非シェアしてくださいm(._.)m



日本で一番簡単にビットコインが買える取引所 coincheck bitcoin