訪日外国人が今年もやっぱり伸びているので主要空港から中心地に出る手段である京急・京成・南海の業績を鉄道系事業に注目して過去の分まで遡って見てみた件

8/23 , 2017

決算集中期が終わってしまい、新規上場で気になるところも他に特にないというか、時期的にもう遅いかなってのもあるし、そもそも上場が承認されていて未上場の案件がそんなにないんですよ。ってことで何を書くか考えた時に、過去に訪日観光客に関する記事を書いたことあるしそのあたりのことを書こうと思って、今回は外国人観光客の人が来日なさってから中心地に出るための足になる主要鉄道の業績推移を見てみようかなと思います。

そもそも、訪日外国人の数がいつ頃伸び出したのかってことからなんですが、まぁおそらく円安になり始めた頃からだろうということでいつから円安になってその頃の訪日外国人数はどんな感じだったのか見て見ました。以下の通りです。

ドル円(各年1月1日時点での1ドルの価格)
2011年 : 81.233円
2012年 : 77.082円
2013年 : 86.762円
2014年 : 105.222円
2015年 : 119.693円
2016年 : 120.178円
2017年 : 117.484円

2012年以降から円安が進んでいるといった感じです。では、訪日外国人の推移はどうでしょうか?

訪日外国人数(前年比増減)
2011年 : 621万8752人(-27.8%)
2012年 : 835万8105人(+34.4%)
2013年 : 1036万3904人(+24.0%)
2014年 : 1341万3467人(+29.4%)
2015年 : 1973万7409人(+47.1%)
2016年 : 2403万9700人(+21.8%)

訪日外国人数は2012年から伸びてます。円安とともに伸びているといってもとりあえずは良いのではないかと。あまり関係ないのですが中国からの訪日外国人の数は2016年まで概ね毎月2桁増で推移していたのですが、2017年は1月を除いて7月まで毎月0.8%~6.8%の間で推移しています。一方今年コンスタントに大きく伸びているのは韓国からの訪日外国人数です。21.5%~85.0%の間で推移していて人数としても中国からの訪日外国人数とほぼ変わりないか、月によっては韓国からの方が多いという結果になっています。

さて、訪日外国人数が円安になるに従って増えていたことがなんとなくわかったので、2012年まで遡って各社の特に鉄道系の事業の業績推移を見て見ます。
各社のグラフはクリック・タップで拡大して見ることができます。各社2枚のグラフ画像があり上は通期業績推移で下は鉄道など運輸のセグメントの業績推移グラフになります。金額単位は百万円です。

京浜急行鉄道




京成電鉄




南海電気鉄道




京急は羽田空港までのエアポート快特・急行、京成電鉄は成田空港までのスカイライナー成田アクセス、関西国際空港までのラピートや空港急行を運行してます。

南海はH24年からH29年まで増収で京急も京成もH28年かH29年のあたりが減収になっているものの増収の期が多いです。電鉄とはいえ当然ですが運輸以外に不動産などもやっており、今回は特に鉄道にフォーカスしたいので各社2枚目の画像が鉄道などの運輸に関わるセグメントの業績推移をグラフにしたものです。鉄道などの運輸に関わるセグメント業績はH24年からH29年度にかけて各社毎期増収でした。セグメント利益は減益になっている期が時々あるのですが、工事完了に伴う固定資産除却費用、退職給付費の計上など、なんらかの理由があり減益といった感じでした。

インバウンドに対する意識という面で、決算短信を見る限りでは南海が早かったように感じます。その前2年については観光客に対して振れることがなかったり一部の地域からの観光客にしか触れていなかったのですが、H24年3月期からインバウンドというワードが登場しており、その後も訪日外国人向けの対応がほぼ毎年度書かれており、大きな収入源になっていたのではないかと予測できます。関空の場合中心地に出るには、南海・JR・バスがあります。個人的には今年に入ってから南海とバスは利用したことがあるのですが、南海に関しては空港から中心地に行く方は使ったことがなく、空港に行くために利用したのですが、ラピートではない空港急行では、時間の関係もあるかもしれないのですが外国人のお客さんはあまり見かけなかったのでもしかするとラピートの利用が多いのかもしれません。もしそうであるならば、空港急行より余分にお金がかかるので南海にとってはやはり大事なお客さんなんだろうと思います。

京急と京成も今年に入って何度か利用しています。京急に関して何か感じたことがあるかと言われれば特にないのですが、京成に関してはスカイライナーに改善の余地があるように感じました。成田空港からの都心へのアクセスは京成・成田エクスプレス・バスのどれかになると思います。バスに関しては実際利用しましたが正直地獄でした。乗ってる時間が辛いですね。長いです。安いけど。で、成田エクスプレスは高すぎます。ってなわけで京成ユーザーって割と多いような気がします。(あくまで個人的な感覚で書いていますが、成田エクスプレスってたまに止まってるの見ますけど基本ガラガラな感じがします。また空港でも京成の窓口の方が人が多いような感じがしました。)京成の場合、スカイライナーを使うか京成本線の特急などを使うかといった感じになります。で、どこに改善の余地がるかというと、おそらくスカイライナーに乗るつもりのなかった外国人観光客がスカイライナーに間違えて乗ってしまい、車内で追加料金を請求されるということが割と多く起きているように感じました。ここに関しては誤乗車が起きないように何か対策をするべきな気がします。おそらく京成的には誤乗車してくれるのは業績的にはプラスだとは思いますが、観光客的には嬉しいことではないはずです。小さいことかもしれないけれど満足度を下げる恐れのあることは改善した方が良さそうだなと思いました。

個人的に思ったことについてですが、ずいぶん前にラオックスかなんかの決算を見たときに爆買いは一巡したらそのうち弱くなると思う的なことを書いていたような気がするのですが、実際日経のレポートを見ると依然中国の買い物代は2桁万円なのですがやはり大量購入するケースは減少しているようで、日本文化に触れるようなところが伸びて生きているようなので、こことうまく繋げられるのが良いような気がします。そういう意味では南海は実は強いんじゃないかと思っています。過去に遡って決算短信を見て行くと観光系の施策について書かれていることが多いような感じがします。また、今であれば南海高野線も走っている高野山と熊野を巡る『世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス』なんてものもやっているみたいなので、例えばラピート往復or片道+自社観光商材みたいな売り方をすれば空港まで自社の路線を利用してもらえて、さらに観光でまた自社や沿線に貢献してもらえるのでさらに良いかなと思いました。これにおいてポイントになりそうなのは空港までの電車を往復だけの販売にしないことかなと思います。電車+観光のセットで売る時は、必ず片道でも買えるようにした方がいいと思います。というのも割と観光客の方は関西も行って東京にも行ってといった感じに日本の複数の地域を回るというのを聞いたりします。そうなるともしかすると関空から来たけど帰りは成田かもしれないわけです。すると往復で買ってしまうと片道分損になるから買わないなんてなってしまったら勿体無いので、片道でも買ってもらえるようにした方がいいかなと思いました。京急は東京ディズニーリゾート行きのバスチケットと合わせて見るとか、自社の観光事業を行うグループと一緒に訪日観光客向けの新しいサービスなんかを考えて電車に乗る以外の観光に関わる何かを出せるとまだまだ業績伸びるような気がしました。

『訪日外客数値出典:日本政府観光局(JNTO)』

2017/08/23日現在
京浜急行電鉄
株価 : 1198円
時価総額 : 6607億円

京成電鉄
株価 : 2944円
時価総額 : 5075億円

南海電気鉄道
株価 : 555円
時価総額 : 3146億円

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