リーガル事業が不調ながらAI事業は売上高210%増で導入企業数は前年同期2.2倍となったFRONTEOのQ1決算を見て見た件

8/15 , 2017

H30年3月期Q1連結業績(前年同四半期比)
売上高    26億7700万円(-4.1%)
営業利益   -6億6200万円(赤字拡大)
税引前利益  -6億8000万円(赤字拡大)
純利益    -4億5600万円(赤字拡大)

通期予想に対する進捗率
売上高    19.0%
利益類は黒字予定
FRONTEO

人工知能系の企業です。独自開発の人工知能「KIBIT」を利用した文書解析が主なイメージで電子カルテのデータ解析などを行なっています。今期はリーガル事業・AI事業において営業損失が膨らんだことなどにより赤字拡大での着地となりました。事業別の業績を見てみます。

・リーガル事業
売上高 : 25億7540万円(-6.7%)
営業利益 : 4億3538万円(4億円程度赤字拡大)

内訳
eディスカバリサービス
売上高 : 24億7748万円(-7.0%)
フォレンジック
売上高 : 9791万円(+3.2%)

・AI事業
売上高 : 1億166万円(+210.8%)
営業利益 : 2億2703万円(8500万円程度赤字拡大)

リーガル事業の中のeディスカバリサービスが不調です。eディスカバリとはアメリカにおける裁判や審理前に証拠を開示して争点整理を行うものの中で電子データを取り扱う作業のことのようです。eディスカバリサービスは、これにおいて、人工知能「KIBIT」がeディスカバリプロセスにおいて、企業が保有する膨大な電子データの中から必要な証拠を発見し情報開示を行うというものだそうです。今期は日本での大型案件が好調だった一方でアメリカにおいて高採算の案件獲得数が減少したことで減収となりました。

AI事業は売上はまだ少ないながら前年同期比+210.8%増と大きく伸びています。中でも特許調査・分析、メール監査ツールなどのビジネスインテリジェンスの部分が伸びています。人工知能「KIBIT」を搭載したソフトウェアの導入企業数は前年同期の2.2倍となる57社で主な導入企業は以下の通りです。

金融機関向けソリューション : 大和住銀投信投資顧問、SMBC日興証券、東京海上日動など

ヘルスケア : LITALICO、第一三共など、

コンプライアンス : 東洋ゴム工業、JDIなど

知財調査 : デンソー、三菱ケミカルリサーチなど

業務効率化 : 三菱重工


金融機関向けソリューションの大和住銀投信投資顧問については投資運用プロセスの支援ということでファンドマネージャーの暗黙知に基づき企業分析、判断を支援しているそうです。第一三共に関しては知財分析と論文検索支援などを提供しているとのことで、創薬に関しては個人的に少し勉強したことがあるのですが、新薬の開発成功確率ってかなり低くて2005~2009年にかけては合成化合物数から成功までが0.0032%程度で特に合成化合物から前臨床試験開始決定までの確率が低いのでここをAIで効率化できるのは非常に便利なんじゃないかと思います。
(成功率に関しては日本政策投資銀行レポートを参照)

2017/08/15現在
株価 : 643円
時価総額 : 244億円

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