大型案件・高利益率案件の増加により増収増益となった丸善CHIホールディングスの1Q決算を見てみた件

6/14 , 2017

H30年1月期1Q連結業績(前年同四半期比)
売上高   515億8100万円(1.3%)
営業利益   23億3500万円(6.1%)
経常利益   23億7200万円(4.7%)
純利益   19億5800万円(6.0%)

通期予想に対する進捗率
売上高 28.7%
営業利益 103.8%
経常利益 118.6%
純利益 217.6%

丸善CHI ホールディングス

増収増益での1Q着地でした。各種利益は今四半期末時点で業績予想に対する進捗が100%を超えていますが、毎期1Qに利益が偏っている感じがあり毎四半期同規模の利益が計上されるわけではなく、例えば昨年度は1Qにおける利益をピークに期末では1Q時の利益を下回る着地でした。なので今年も最終的には通期業績の数値に近づいていくものだと思います。にしても、増収増益なので昨年度に比べていい業績です。書店系で丸善と比較されるのが文教堂グループだと思いますが、個人的に丸善に魅力を感じる部分は大学やなどへの書籍販売等の事業ですね。電子書籍が徐々に使われるようになってきている中でも、モノとして存在する本を大量に持っている大学図書館や公共図書館を顧客に持っている点は魅力だと思います。

セグメント毎の業績を見ていきたいと思います。
文教市場販売事業
売上高 : 217億5200万円(1.9%)
営業利益 : 21億1100万円(10.8%)

店舗・ネット販売事業
売上高 : 197億6100万円(3.7%)
営業利益 : 2億7800万円(176.0%)

図書館サポート事業
売上高 : 59億8800万円(10.3%)
営業利益 : 3億700万円(-25.5%)

出版事業
売上高 : 10億4700万円(-11.7%)
営業利益 : 1億400万円(-18.0%)

その他
売上高 : 30億3100万円(-21.6%)
営業利益 : 1億6200万円(-27.1%)

先ほど書いた大学や公共図書館への販売というのは主に文教市場販売事業になります。この事業では販売だけでなく教育・研究施設や図書館などの設計・施工などを行っており、今四半期は大型案件増と利益率の高い施工が多かったことがあり増収2桁増益でした。
店舗・ネット販売事業ではフランチャイズ店などへの卸売上増と販管費削減により増収大幅増益となりました。H29年4月末における店舗数は90店舗でうち海外が1店舗です。
図書館サポート事業は図書館のカウンター業務や目録作成、蔵書点検などの請負や地方自治法における図書館運営業務及び人材派遣を行っており今四半期は増収、新規受託による準備費用と人件費増により減益となりました。H29年4月末における図書館受託館数は1179館で内訳は公共図書館523館、大学図書館182館、学校図書館他474館となっています。
出版事業は新刊刊行数の減少により減収減益でした。
最後に、4番目に売上が大きいその他事業ですが、内容としては書店や小売店舗をヴュウシンとした企画・設計・デザイン・建設工事・内装工事・店舗什器・看板・ディスプレイなどのトータルプランニング、図書館図書の入出荷業務、Apple製品やPCの修理等、総合保育サービスとなっています。今四半期は主要顧客の投資意欲減退などで減収減益でした。

爆発的な成長可能性みたいなのが現時点で見られるとは個人的には思いませんが、安定的な収益基盤(公共図書館や学校図書館など)を持っているという点は評価できると思います。個人的注目したいセグメントは文教市場販売事業と図書館サポート事業です。全事業のうち比較的安定的に収益を上げる基盤になるのでここを強くするというのは長期的に大事なんだろうと思います。ちなみに図書館の指定管理者はネットを探って文書を見てみると指定期間は複数年でざっくりみると3年~5年程度です。ちなみに丸善の他に指定管理者に選ばれているのは、紀伊国屋書店や図書館流通センターなどで単独で指定を受けるものもあるのですが複数社の共同事業体として指定管理者に選ばれているものもあります。例えば新宿区立図書館だと、中町図書館の指定管理者は丸善CHIホールディングスの子会社で、四谷図書館、西落合図書館、大久保図書館は紀伊国屋書店を含む共同事業体が指定管理者になっているようです。

2017/06/14現在
株価 : 351円
時価総額 : 324億円

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