運賃が徐々に改善しH30年3月期は増収増益予想の海運大手3社(日本郵船・商船三井・川崎汽船)の通期決算を見てみた件

4/28 , 2017

日本郵船 H29年3月期4Q連結業績(前年同四半期比)
売上高   1兆9238億8100万円(-15.3%)
営業利益   -180億7800万円(-%)
経常利益   10億3900万円(-98.3%)
純利益   -2657億4400万円(-%)

商船三井 H29年3月期4Q連結業績(前年同四半期比)
売上高   1兆5043億7300万円(-12.1%)
営業利益   25億5800万円(10.1%)
経常利益   254億2600万円(-29.9%)
純利益   52億5700万円(黒字化)

川崎汽船 H29年3月期4Q連結業績(前年同四半期比)
売上高   1兆301億9100万円(-17.2%)
営業利益   -460億3700万円(-%)
経常利益   -523億8800万円(-%)
純利益   -1394億7800万円(赤字拡大)

各社減収となっています。ザクッと見るとコンテナ船が各社良くない感じです。まぁ昨年3社がコンテナ船事業統合を発表してますから当たり前と言えば当たり前です。各社のセグメント別の業績を見てみたいと思います。

日本郵船
・定期船(一般貨物輸送事業)
売上高 : 5859億円(-1204億円)
経常利益 : -127億円(-123億円)
・航空運送(一般貨物輸送事業)
売上高 : 819億円(-91億円)
経常利益 : 26億円(10億円)
・物流(一般貨物輸送事業)
売上高 : 4613億円(-351億円)
経常利益 : 76億円(-42億円)
・不定期専用船事業
売上高 : 7177億円(-1845億円)
経常利益 : -41億円(-507億円)
・不動産
売上高 : 94億円(-3億円)
経常利益 : 120億円(86億円)
・その他
売上高 : 1466億円(-4億円)
経常利益 : -14億円(-14億円)

商船三井
・不定期専用船事業
売上高 : 7442億円(-11% : -1010億円)
経常利益 : 390億円(-29% : -158億円)
・コンテナ船事業
売上高 : 6207億円(-14% : -1010億円)
経常利益 : -328億円(-% : -30億円)
・フェリー内航RORO事業
売上高 : 420億円(-15% : -11億円)
経常利益 : 45億円(2% : 1億円)
・関連事業
売上高 : 900億円(-7% : -65億円)
経常利益 : 123億円(-21% : 21億円)
・その他
売上高 : 73億円(-9% : -6億円)
経常利益 : 18億円(-49% : -17億円)

川崎汽船
コンテナ船
売上高 : 5190億円(-960億円)
経常利益 : -315億円(-214億円)
不定期専用船
売上高 : 4565億円(-1111億円)
経常利益 : -95億円(-341億円)
海洋資源開発及び重量物船
売上高 : 194億円(-52億円)
経常利益 : -51億円(14億円)
その他
売上高 : 353億円(-15億円)
経常利益 : 25億円(7億円)

各社調整額などは割愛しました。各社コンテナ船事業は減収減益。コンテナ船に関わらずどの事業セグメントもだいたい減収減益で総じて悪いと言った感じです。

個人的な見解とか。。
各社H30年3月期の業績予想は増収増益(黒字化を含む)を予想しています。そんなんいきなりあるのと思ったんですけど調べてみると2017年に入ってから、詳しいことは全くわからないんですけど、(海運系を見ることはあまりないので。)日本海事センターの発表している航路別の運賃指数(月別)は「日中復航」で1-3月は前年同期比+5.3%「欧州往航」で1-3月は前年同期比+47.0%「北米往航」で1-3月は前年同期比-14.8%「アジア域内航路」で1-3月は前年同期比+0.8%となっています。唯一1-3月でマイナスになっている北米往航ですが1-2月のマイナス幅が大きかったものの3月は対前年同月比プラスに転換しており、プラス幅の小さい「アジア域内航路」も2-3月はプラスに転換しており3月は二桁増になっています。これらのデータをみると2015-2016が特に悪くなって見えて(2014年からのデータしか載っていないので)2014年は航路にもよりますが大きくプラスになっているものもよく見られます。2017年は2014年の水準には当然まだ及びませんが、このまま順調に対前年同期比プラスが続いていけばH30年はH29年3月期よりいい業績になるのかなと。少なくとも2016年の第一四半期(1-3月)に比べると多くの航路で運賃がプラスになっているので昨年よりかはいい数字で推移する可能性はあるのかなと思います。(ただ、コンテナ船運賃は年間契約が主流であるというのがちらほら見られるので契約更改の時期にまた悪化していたら全く意味がありません。が、すでに運賃交渉を終え好条件で妥結している企業もあるようなので大丈夫なのかなと。)あと海運でよく聞くバルチック海運指数も1-3月は昨年より高い数字で推移しています。

航路別運賃の推移を見たい方は日本海事センターのHPをご覧ください。

2017年4月28日現在
日本郵船
株価 : 224円
時価総額 : 3809億円

商船三井
株価 : 341円
時価総額 : 4113億円

川崎汽船
株価 : 293円
時価総額 : 2752億円

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