eコマース戦略2.0で買い手爆増を目指すヤフーの通期決算を見てみた件

4/26 , 2017

H29年3月期4Q連結業績(前年同四半期比)
売上高  8537億3000万円(30.9%)
営業利益  1920億4900万円(-14.6%)
税引前利益 1934億7500万円(-14.6%)
純利益  1365億8900万円(-20.4%)

ヤフー

大幅増収減益での着地となりました。前期比の増減理由は、まずディスプレイ広告の売上増に加え、前期にアスクルを連結子会社化したことにより大幅増収となり、全第2四半期にアスクルの企業結合に伴う再測定益(596億円)を計上したことに加え当第4四半期にアスクルの物流センター火災に伴う損害金130億円を計上した影響によるもです。簡単に言い換えれば減益要因は前期は一時的な利益があって利益額が大きくなってた状態で今期はそれがないしさらに火災の影響で一時費用があるから減益になりました。といった感じ。かなりざっくりですが。

セグメント別の業績は
マーケティングソリューション事業(広告関連サービス)
売上高 : 2815億円(4.9%増)
営業利益 : 1619億円(9.8%増)

コンシューマー事業(コマース、会員向けサービス、情報掲載サービス)
売上高 : 5117億円(52.4%増)
営業利益 : 649億円(45.1%減)

その他
売上高 : 716億円(18.8%増)
営業利益 : 151億円(134.7%増)

調整額
売上高 : -111億円
営業利益 : -499億円

コンシューマー事業の部分がアスクルの関係しているセグメントになるので大幅増益ですが大幅減益ということのなっています。業績に関わるその他の数字ですが、eコマース国内流通総額は1.85兆円で前年度比23.0%増(スマホ経由率 : 46.3%)月間アクティブユーザーID数は3898万IDで前年同月比15.0%増、月間有料会員ID数は1773万IDで前年同月比6.0%増、スマホアプリ累計DL数は4.8億DLで前年同期比約26.3%増でした。

基幹事業の1つであるオークション事業における関連取扱高は2279億円で前年同期比3.1%増でした。

先行投資事業としてショッピング事業におけるショッピング商品数は2.7億品で前年同月比35%増で”国内最多”、ショッピング事業取扱高は1370億円で前年同期比21.5%増、ショッピング広告売上高は54億円となり前年同期比107.7%増と2倍を超えました。またクレジットカード事業ではクレジットカード有効会員数は前年同月比62.9%増の360万会員でクレジットカード取扱高は前年同期比117.9%増の1846億円、Yahoo!ウォレット口座数は3653万口座で前年同月比9.1%増で同取扱高は前年同期比18.7%増の3236億円となりました。Yahooカードすごく便利で、僕はTポイントを貯めているんですがこのカードにはTポイントの機能も付いているので1枚持ってれば支払いもポイントを貯めることもできるんでとてもいいです。しかもapple payにも対応したのでさらに便利になりました。(ステマとかじゃないです。)根拠は特にないですけどクレジットカードの有効会員数はまだ伸びる気がします。ロハコとか使ってる人にはとても相性がいいです。根拠はないです。個人的に便利だと思うから。それだけです。

2017年度の方針として1.eコマース取扱高の最大化 2.リッチメディア化 3.データドリブンを掲げています。1についてはeコマース戦略2.0として買い手の爆増を目指すとのことでYahooプレミアム会員向けの施策に成功しその中で特定顧客セグメントに特化した施策効果に手応えがあったことから今年2月よりソフトバンク会員向けのキャンペーンを展開、(ソフトバンク会員におけるYahooショッピング購入者は12%で伸びの余地が大きい)またYahooプレミアムの特典強化などの施策を実施しショッピング事業取扱高を前年度比30%増の持続的成長を目指すとのことでした。2については動画コンテンツのさらなる拡大、Yahooニュース動画の開始が挙げられています。3についてはデータサイエンスの力を伸ばしていくと言うことでyahoo japanトップページのレコメンド精度向上による利用者滞在時間の伸長(6.9%)やデータを活用し注文履歴がない利用者にも適切な商品レコメンドを行うことでCTR*が4.5倍になったなどの実例が挙げられ、データを利用して他領域の事業もも成長させることが可能であるとのことでした。
(CTR : クリック率)

個人的な意見

今回の決算の中で広告関連の順調な伸び(まだ少し様子を見たい気もしなくはないが)とインフィード型の動画広告導入(3月15日より正式販売開始,視聴課金型)など広告についてはいい感じなんじゃないかなといった感想です。個人的にはショッピングとカードがとても気になっていてeコマース戦略2.0の施策は面白いと思いました。特にソフトバンク会員はYahooプレミアムの全特典を使い放題にする(6月1日から)というのは、それを機に使ってみようと思うユーザーもいるでしょうし、きっかけとしてはとてもいい気がしますがそこで定着する何かがないといけないとは思います。課金しているユーザーは損しないように使い倒そうという発想になりやすいと思いますが課金しないで使えているユーザーは使わなくても損をしたと感じないと思うので定着してもらえる何かが必要です。Tポイントのポイントアップがその役割を果たせればなと。もちろんライバルと発送の面で特に違うので届くまでの時間の部分がマイナスになる可能性もあります。クレカに関しては入会キャンペーンの効果もあるでしょうしショッピングが良くなっていけば比例して伸びていくと思います。(特典があるので)買い手が爆増するかどうかを見ていきたいなと思います。個人的には期待しています。

2017年4月26日時点
株価 : 525円
時価総額 : 2兆9901億円

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